遺言
3月25日、病気で入院中の祖母が永眠しました。
闘病中は沢山苦しんだと思いますが、最後は安らかな笑顔だったと思います。
入院したことで、家族のありがたみとか、思いやり、団結することなど沢山の学びがありました。
そして遺言どおり家族葬を自宅にて執り行いました。
いろんな書きおきがあったのですが、
『お花はまゆみさんにやってほしい』とあり、おばあちゃんの大好きなお花をたくさん使って祭壇を作りました。
といっても、家族葬ももちろん初めてで、祭壇を作るのも初めて・・
もうかれこれ10年以上花に携わるしごとをしていても、特殊な枠だったこともあり、どうやって作ったらいいものか?????
葬儀をやっている花屋友達に聞いたりして、なんとなくなイメージで翌日仕入に行き、あまり目にしないような立派な胡蝶蘭に出会い、あとはおばあちゃんの好きだったピンクのリップの胡蝶蘭に・・と色んな思いがよみがえりつつも、頭の中は仕事モードでした。
昼過ぎの納棺までに祭壇を作らなくてはいけなく、仕入れて、水揚げ、作成と時間もないなか自分なりにおばあちゃんを弔う立派な祭壇ができたと思っています。
肩下くらいまである大きな胡蝶蘭は、まるでおばあちゃんに降り注ぐ光のようにみえました。
イメージは“結婚式のような花”
実際作っているとき来店された方には「結婚式の花ですか?」と聞かれましたが・・・。
多趣味なおばあちゃんは、水墨画に俳句、写経など習っていてとても才能のある人でした。
お花に関しては、野草のようなピンクの小さな花が好き。
黄色はおじいちゃんが飾るなといったから嫌い。
紫も嫌い。
と、ちょっとわかりやすい好き嫌いがありましたが・・・・
最後におばあちゃんから学んだことは、
小さな草花にも目を向けるように・・・
やればできるという自信をもつこと・・・
このような場でのお花を作らせてもらったことに感謝します。
おばあちゃん ありがとう。